Slack の動く絵文字(アニメーション GIF)の作り方
画面録画や連番画像からアニメーション GIF のカスタム絵文字を作る手順です。動きの選び方から、容量に収めるコツまで。
更新
動く絵文字は、リアクションとして押されたときの情報量が段違いです。 ただし作るハードルは静止画よりずっと高く、「重すぎて登録できない」「登録できたのに止まっている」で 諦める人が多いところでもあります。ここでは素材の集め方から順に整理します。
素材は 1 秒から 1.5 秒に収める
動く絵文字の素材は短ければ短いほど有利です。理由は二つあります。ひとつは容量で、フレーム数がそのまま容量に効きます。もうひとつは見え方で、Slack の絵文字は 22px 前後でしか表示されません。 この大きさで 5 秒かけてゆっくり動くものは、見ている側には静止画にしか見えません。 「一目見た瞬間に動いていると分かる」速さが必要です。
素材の作り方はおおむね三つです。画面録画(macOS なら QuickTime、 Windows なら Xbox Game Bar、ブラウザ拡張など)、連番画像(イラストを 4〜12 枚描く)、 そして既存の GIF から切り出す方法です。 仕事で使うものであれば、権利関係が明確な素材を使ってください。
動きの種類は 3 つで足りる
小さな表示で伝わる動きは、実はそれほど多くありません。
- 上下・左右にゆれる:うなずき・首振り・拍手など、意味を持たせやすい動きです。 2〜4 コマの往復で十分成立します。
- 大きさが変わる:ぽんっと出る、ぷるぷる震える。注目を集める用途に向きます。
- 色が入れ替わる:点滅や虹色。ただし業務チャンネルでは目障りになりやすいので、 使いどころを選んでください。
逆に向かないのは、全画面が毎コマ変わる動き(動画そのもの)です。 フレーム間の差分が大きいほど GIF は重くなるため、128KB に収めるには フレームを大幅に間引くしかなくなり、結果としてカクカクになります。動くのは一部、背景は止まっているという作りが、いちばん軽く、いちばんきれいです。
規格に収める
素材ができたら GIF → Slack 絵文字 に置いてください。 128×128px への縮小、正方形の切り抜き、50 フレームへの間引き、128KB までの圧縮を一度に行います。 間引きは均等に行い、落としたコマの表示時間を残ったコマに足すので、再生の速さは変わりません。
容量が厳しい場合、ツールは色数を減らします。256 色から 128 色、64 色と落としていき、 それでも足りなければフレームをさらに間引きます。何をどれだけ削ったかは画面に表示されるので、 「思ったよりカクカクになった」と感じたら、元の素材を短くしてやり直すのが早いです。
実寸で確かめる
ダウンロードの前に、22px と 48px のプレビューを見てください。 ここで動きが分からなければ、Slack でも分かりません。 よくある失敗は、動く幅が小さすぎることです。 128px の画面では十分に見えた 10px の移動も、22px では 1.7px の移動にしかなりません。 動きは大げさすぎるくらいでちょうどよくなります。
もうひとつ確認したいのがダークモードです。プレビューの右側が暗い背景での見え方です。 白い背景のまま作った動く絵文字は、暗い画面では白い四角がちらつく状態になり、 かなり目障りになります。透過を有効にしておくのが無難です。
登録するときの注意
Slack への登録は PC 版・ブラウザ版からのみです。 モバイルアプリには絵文字を追加するメニューがありません。 また、動く絵文字は使う人の画面を占有します。 全社のチャンネルで多用すると「うるさい」と言われることもあるので、 チームの雰囲気を見ながら増やしていくのがおすすめです。
素材が用意できないとき
動く絵文字を作りたいけれど、録画する対象もイラストの技術も無い、ということはよくあります。 そういうときは、文字を動かすのがいちばん手軽です。 2 文字の言葉を上下に揺らすだけでも、静止画とは違う存在感が出ます。文字絵文字メーカーで作った 2 枚の PNG を、 位置を少しずらして書き出し、それを GIF にまとめれば完成です。
もうひとつは、既存の絵文字を組み合わせる方法です。 同じ絵柄を少しずつ回転させた 4 枚を用意すれば、ぐるぐる回る絵文字になります。 凝った動きより、単純な繰り返しのほうが 22px では読み取りやすく、 容量も小さく収まります。
なお、他人が作った GIF をそのまま社内の絵文字にするのは、 私的利用の範囲を超えることがあります。 配布条件が明示されている素材か、自分で作ったものを使ってください。
よくある質問
動く絵文字は何秒くらいがいいですか?
1 秒から 1.5 秒です。22px の小さな表示では、ゆっくりした動きは動いていることに気づかれません。逆に速すぎるとちらついて読みにくくなります。
動画ファイルから直接作れますか?
Slack は MP4 などの動画を受け付けないので、いったん GIF に変換する必要があります。録画ツールの書き出し設定で GIF を選ぶか、変換サイトを使ってください。
文字が動く絵文字はどう作りますか?
文字をスクロールさせたり点滅させたりする作りが定番です。ただし 22px では文字自体が読めないことが多いので、2〜3 文字に絞るか、文字ではなく形の変化で見せるほうが伝わります。
背景を透過したまま動かせますか?
できます。ただし GIF の透過は「透明か不透明か」の 2 段階しかないため、半透明のぼかしや影は縁がギザギザになります。輪郭のはっきりした絵柄が向いています。
何回も作り直すのが面倒です。
当サイトのツールは、読み込んだ瞬間に規格へ収めた結果を表示します。フレームを何枚に間引いたか、色を何色に減らしたかも表示するので、どこまで妥協したかが分かります。
